地方創生が叫ばれる時代にあって、川口市の人口は予定をはるかに超える早期に60万人を超え、その後2022年の統計のほぼ増減なしという結果は、東京都内や千葉県等の首都圏自治体に引けを取らない。一方で、老年人口(65歳以上)は、人口増とともに高齢化も進んできている。人口の多い都市においては高齢化率が地方都市に比べ低くても、その数は膨大であり、一定の時期を過ぎると莫大な人数が一時に高齢者となり、本市の高齢化対策は今後ますます深刻になることが予想される。医療や社会保障にかかる費用をはじめとする義務的経費はこれまで以上に財政の負担になることが予想されることから、市民ニーズをよく理解したうえでの必要最小限の政策が必要である一方、選ばれるまちになるための投資も必要であると考える。また、民間のノウハウを活用した施策も積極的に進めることを提案したい。